シリーズものの、エピソードつきアートワーク/絵本プロジェクト。原画はイベントや通販で頒布しています。
ヒーローモード/サイドオーダーのバッドエンド✖️ハロウィンフェスに着想を得たストーリーです。
〜目次〜
- 舞台設定
- Episode.0 空駆ける悪夢(No.8)
- Episode.1 戦に倒れた英雄(Agent.3)
- Episode.2 記憶の欠けたゴースト
- Episode.3 追憶の花
- Episode.4 想い出の銀イクラ
- Episode.5 増殖する鍵
- to be continued…
舞台設定

現世ではない、バンカラシティやハイカラタウンとも違う、どこかの次元に存在するハロウィンタウン。化け物、死霊、彷徨えるもの、魑魅魍魎の類が行き着く世界。
不幸な結末を迎えた英雄もまた、この街に迷い込んでいる。
Episode.0 空駆ける悪夢(No.8)

彼は電子空間の不幸な転送事故で、現世から消し飛ばされた兵士。事故の際の状況からか好奇心と闘争心で溢れかえっている。綺麗でキラキラしたものに憧れており、流れ着いたハロウィンタウンよりもクリスマスをやりたがっている。
現世とのアクセス手段を唯一知る彼は、ハロウィンタウンで捕まえてきた悪夢をばら撒くために空を駆ける。袋に詰まっているのは変形する球体の化け物。
Episode.1 戦に倒れた英雄(Agent.3)

彼はどこかの戦場で散ったゾンビ。何かの薬品の影響で死ねずにいる。街に遺してきた恋人を想う心だけが、彼の躯を動かしている。
ハロウィンタウンに迷い込んで恋人の墓を見つけ、その死を知る。街を彷徨い恋人の好きそうな物を拾い集めてはお供えしている。
Episode.2 記憶の欠けたゴースト

彼は、帰らぬ恋人を待つうちに病で亡くなったゴースト。その未練が彼をハロウィンタウンに導いたが、皮肉なことに記憶のほとんどが欠けており状況を飲み込めていない。
自分のお墓のそばにいつもいる。周りにはたくさんのお供えものがありヒトデバナが咲き乱れている。その花は誰かが故人を思い出した時に咲くと言われており、綺麗な薄紫色にぼんやりと光っている。
Episode.3 追憶の花

無限の時間に彷徨う彼は、ハロウィンタウンに落ちている記憶のカケラを拾い集める。それはおそらく恋人の目と同じ色の花。緑だったか青だったか、何度も想ううちにもうはっきりとしなくなった。ただ綺麗だったことだけは覚えている。
彼は追憶の花をいくつか摘んで空缶に入れた。二人でよく行った大型マーケットのロゴは色褪せ消えかけえている。
Episode.4 想い出の銀イクラ

現世で思い入れが深かったものが稀に落ちていることがある。お墓に置かれていた銀色のイクラのオブジェは、何か言いたそうにぼんやりと揺らめいている。
耳を澄ますと何か聞こえる。波の音、船の汽笛、とても懐かしい声…何を言っているのか聞き取れない。何かを思い出そうとする彼のゲソがうっすらと黄色く光った。
Episode.5 増殖する鍵

思念体<電子データ>である彼の体は、事故の際に何か禍々しいものと混在してしまった。左胸に埋め込まれたコアが何かに反応して赤く光ると、彼のインクは手足から漆黒に変性する。
彼は何かの鍵を体内から生み出すことができる。何か大事な鍵だった気がするがよく思い出せない。最初に一つだけ持っていた鍵は、もうどれか分からなくなった。
*これはストーリーボードです。絵本になる際はシーンの追加、加筆修正がなされます。
*続きはクリスマスに向けて更新予定です。
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